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兄さんが顔を血だらけにして

「お前は、今夜来るくらいなら、死んだ時何故知らせなかった」
 と云うと、
「お父さんやお母さんに知らせると、歎くと思ったから、二人の弟にだけ、その晩に知らしてある」
 と云った。そこで父親は、次男と三男に尋ねてみると、
「その通りだ、あの晩、私等二人は、兄さんが顔を血だらけにして帰った夢を見たが、皆が心配すると思って黙っていた」
 と云うと、
「そうとも、それで皆判ったろう、これだけわけを話したから、もう歎いてくれるな」
 同時に母親は其の場に倒れて昏睡状態に陥り、翌日のひる過ぎになってやっと正気づいた。で、宵の事を訊いてみたが、何も知らなかった。この話は田中支隊の戦況がまだ内地に達しない時で、その後戦況が判ってみると、すべて勇次郎の霊の云ったとおりであった。

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